「楽園のカンヴァス」 (新潮文庫) 原田 マハ (著)


~紹介した「ふみ」(女性)さんの記録 ~
(2015年9月20日読書会にて)

51i6E1C8NbL ふみ

主催者の感想というか勝手な妄想というか戯言


この本の著者は、原田 マハさん。この読書会では、「本日は、お日柄もよく」に続いて2作品目の登場となる。また、今回はあとお一人、同一の本を持ってきていたのだが、別々のグループだったのでお互いのお話を聞くことが出来なかった。一度の読書会で、本が被るということはいままでないことなので、読書好きの人には好まれるような作品なのだろう。

内容紹介
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。(AMAZONより

絵画をテーマとした作品で、とりわけルソーとピカソを中心に物語が展開されていくようだ。

絵画といえば、3年ぐらい前には結構傾倒していたことがあった。関連する本も何冊か読んでいて、本棚に詰め込まれたものを引っ張り出して、ルソーとピカソについて調べてみた。

ちなみに、家にあったのはこんな本。

Art 1 誰も知らない「名画の見方」 (小学館101ビジュアル新書)
知識ゼロからの西洋絵画入門
鑑賞のための西洋美術史入門 (リトルキュレーターシリーズ)
もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

この中で、個人的にお勧めは「知識ゼロからの西洋絵画入門」だ。

著者は、山田五郎さん。BS日テレで放送されている「ぶらぶら美術館」を観たことがある人ならご存じだろう。そこで、キュレーターとして番組を進行している人物。

それから、こんなマニアックな番組にも出演している。

さて、どんな内容の本かというと、タイトルが示すように知識ゼロでもわかりやすい解説がついておりどうやって作品の鑑賞をすればいいのか楽しく書かれている。

その中でも、巨匠の履歴書というのが面白い。以下のような形で、様々な巨匠たちの経歴がまとめられている。さすが、「Hot-Dog PRESS」の元編集長といった感じだ。

ルソー

この中で、ルソーはこのように評されている。

元祖”天然”ヘタウマ”画家の「芸術家宣言」

ルソーの経歴が面白い。パリの税関に勤め独学で絵画を書きはじめ、40歳過ぎてから独立芸術家協会展に出品し、49歳で退職し年金で食いつなぎながら絵を描き続けたそうだ。

その独学の美学とでも言おうか、専門的な美術教育を受けていないからこその斬新さが革新的な表現だと称えられるようになったのだろう。

そして、そのルソーを最初に評価したのが、ピカソだ。

山田五郎さんはこの二人を比べてこのように書いている。

誰もが簡単にまねできそうなヘタウマですが、それを芸術の域にまで高められるのは、ルソーのような天然か、ピカソのような天才の、どちらかなのです。

正当な美術教育を受けたピカソだからこそ、ルソーの描く異様な世界観に魅了されたのだろう。

こんな背景を知ると、ますます「楽園のカンヴァス」 を読みたくなってきた。

おわり

本の行方


ふみ→→→→→はぎ

 

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