「地道力」著:國分利治 (PHP研究所)


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「地道力」著:國分利治 (PHP研究所)紹介してくれた、“松永さん”のお話を聞いて。


この本は交換して私の手元にやってきたもの。ついに、書かなければならないのか。そう思うと憂鬱である。

なぜ憂鬱か。答えは、簡単だ。こういった本が嫌いだからである。もちろん、読書会のときはそんなことは言えない。せっかく来てくれたかたが、満を持して紹介するときに、

「こういう本嫌いなんですよね~。てへ」

なんて、主催者の私が言ったらその場は一気に凍りつくだろう。だから、言えない。飲み会の席だったら、間違いなく罵詈雑言をその本に浴びせているだろう。それも読んでいないのに。つまり、読まず嫌いということである。

なぜ読まず嫌いか。答えは、簡単だ。こういった本に真実があるとは思えないからだ。もちろん、全てが嘘だとは言えない。著者と実際に親しいわけでもないから何も言えない。手がかりとなるのは、この「地道力」という本のみである。

経営者の出す本は、その企業のプロモーションも兼ねているわけだから、ネガティブな要素は書くわけなんてないだろう。だから、読んだ人が、「凄い、さすが、よっ社長」と、少々昭和的なノリになったが、ヨイショしたくなる要素がてんこ盛りなはずだ。まぁ、あくまでも私的な了見である。

パラパラと本をめくってみると、「成りあがり」を読んで影響を受けたと書かれている。「成りあがり」は、矢沢永吉の自伝的な本だ。当時、この本に多くの人が影響を受け、“成りあがってやる”と息巻く若者のバイブルであった。結果は、「成りあがり」よりも「成りさがり」のほうが圧倒的に多い気がする。ということは、この本は、「成りあがる」ための人のバイブルではなく、結果的には「成りさがる」人のバイブルであったということができる。

この本を紹介してくれた、松永さんは、「地道力」を読んで、当たり前のことを地道に行うことがいかに大切か、知ることが出来たそうだ。それを皮切りに、いろいろとお話ししてくれたが、私にとっては、この本の内容よりも、松永さんが、この本を読んで感じた話のほうが何倍も、興味深く、楽しかった。

だから、このような経営者が書いた(語った)本は、その本を読んだ人がどのように感じ取ったかを聞くに限る。

でも、冒頭に嫌いとか書いてすいません。自分でもなんで書いたか知らなくて、とにかく、頭が真っ白になって・・・・、頭が真っ白になって・・・(ささやき女将より)

本の行方


 

  • 松永→みずしま