「ちょいな人々」 (文春文庫) 荻原 浩 (著)


~紹介した「Y.T」(女性)さんの記録 ~
(2015年10月24日読書会にて)

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主催者の感想というか勝手な妄想というか戯言


この読書会で荻原浩著の作品は、「押入れのちよ」(2015年6月7日の読書会にて)がすでに登場している。

僕は読んだことない作家だと思っていたが、この読書会でも紹介した、「短編工場」(2015年7月12日の読書会にて)の中での作品をよんだことがあった。タイトルは、「しんちゃんの自転車」というもので、ぼんやりとしか覚えていないが、優しい気持ちになれた作品だった。

「ちょいな人々」の内容(「BOOK」データベースより)
「カジュアル・フライデー」に翻弄される課長の悲喜劇を描く表題作、奇矯な発明で世の中を混乱させるおもちゃ会社の顛末「犬猫語完全翻訳機」と「正直メール」、阪神ファンが結婚の挨拶に行くと、彼女の父は巨人ファンだった…「くたばれ、タイガース」など、ブームに翻弄される人々を描くユーモア短篇集。(AMAZONより

この作品は、

・「ちょいな人々」

・「ガーデンウォーズ」

・「占い師の悪運」

・「犬猫語完全翻訳機」

・「いじめ電話相談室」

・「正直メール」

・「くたばれタイガース」

の7話の短編集で、「ちょいな人々」は表題とともに1つのお話として成立しているようだ。

この「ちょいな」という響きがなんとなく心地よくそれに「人々」がつくと、どこか親近感がわく。

これは、いま放映中の「おかしの家」(TBS)というドラマで、この中の登場人物は僕が親近感を抱くような、「ちょいな人々」が登場する物語とでもいおうか。

主題歌は、RCサクセションの「空がまた暗くなる」という楽曲。

この歌は、1990年に発売されたアルバム「Baby a Go Go」内に収録された曲。

なぜ、そんな昔の歌がこのドラマの主題歌になったかというと、これは「おかしの家」のWEBサイトに書かれていることだが、

プロデューサーの人が、脚本を担当している石井裕也(この作品の監督でもある)に、この曲がエンディングにかかるようなドラマにしたいと思いながら、なにかのヒントになればと実際に聞いてもらい、その後、石井監督に主題歌の相談をしたところ”もはやこの曲でしかありえない”ということになり、決まったそうだ。

おとなだう 勇気をだせよ

おとなだろ 笑っていても

暗く曇った この空を

かくすことなどできない

ああ 子どもの頃のように

さぁ 勇気をだすのさ

きっと 道に迷わずに

君の家にたどりつけるさ

(「空がまた暗くなる」RCサクセション)

RCサクセションの曲を流すと、熱中して聴いていた12年ぐらい前の記憶が蘇ってくる。

ちょうど、そのころは高校生のときでもうすぐ大人という年齢だった。

そのときと、いま聴くのでは歌詞の印象が全く違う。というか、あまり意味を深く考えてはいなかったし何も感じていなかった。

この曲もそうだ。

昔にくらべりゃ 金も入るし ちょっとは幸せそうに 見えるのさ

だけど 忘れたころに ヘマをして ついてないぜと 苦笑い

金が欲しくて働いて 眠るだけ

新宿駅のベンチでウトウト 吉祥寺あたりで ゲロを吐いて

すっかり 酔いも 醒めちまった 涙ぐんでも はじまらねえ

金が欲しくて働いて 眠るだけ

(「いい事ばかりはありゃしない」RCサクセション)

大人になってRCの曲を改めて聴くと、「ちょいな人々」の心を優しく見守ってくれる、そんな気がした。

おわり

本の行方


Y.T→→→→→しん

 

ちょいな人々 (文春文庫)

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荻原 浩
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