「ゲーム理論の思考法」 (中経文庫) 川西 諭(著)


~紹介した「いけちゃん」(男性)さんの記録~
(2015年11月28日読書会にて)

71QtiVR6OIL いけちゃん

主催者の感想というか勝手な妄想というか戯言


ゲーム理論と言われれば囚人のジレンマなるものを思い浮かべる人も多いだろう。

囚人のジレンマとは、

ゲームの理論における重要な概念の一つ。二人の容疑者が別室で尋問され、一方が自白し、もう一方が黙秘の場合、前者は釈放、後者は10年の懲役となり、二人とも黙秘の場合は懲役1年、二人とも自白の場合は懲役5年となるとする。この条件のもとで二人が最大の利益を得るためには二人とも黙秘することだが、相手の裏切りを恐れて結果的にどちらも自白するというジレンマが生じる。個人が自らの利益のみを追求している限り、必ずしも全体の合理的な選択に結び付くわけではないことを示している。(デジタル大辞泉より引用)

ようは、どのように相手が行動するかを考慮した中で、最も利益が得られる行動をとるための戦略とでも言おうか。

この本においては、ゲーム理論を活用して最適な思考方法を構築するためにはどうすればいいのかといったことだろう。

内容(「BOOK」データベースより)
「上司と部下の人間関係」、「企業間での競争」、「政治のかけひき」。ゲーム理論では、あらゆる問題をひとつの「ゲーム」ととらえます。起こっている問題がどのような構造になっていて、どんなルールに支配されているかを考える際、その全体像を「ゲーム」と呼んでいるのです。あらゆる問題を「ゲーム」として見ることができれば、「ゲームの構造(問題の本質)」を俯瞰的に見ることができ、より質の高い思考を行なうことができます。本書の目的は、ゲーム理論の代表的なゲームを学びながら、その「戦略的思考」を身につけることにあります。

これを書くにあたって、囚人のジレンマのような状況に自分が置かれるとしたらどのような行動に出るのか考えた挙句、1時間近く悩んだ。だが、結局答えは出なかった。

利益のみを追求したところで、本当にそれは利益なのかという問題にぶち当たったからだ。

分かりやすくいうとどっちが”カッコいいか”、”粋”かということである。

これは、高倉健や鶴田浩二に象徴される義理と人情を描いた任侠映画と、

裏切りに次ぐ裏切りで仁義のへったくれもないヤクザ映画(「仁義なき戦い」など)

のどっちが男としてマネしたいかという事とも一致する。

利益だけに特化して行動する場合は、”金子信雄”的な生きざまがいいだろう。

利益を顧みず義理と人情で行動する場合は、”高倉健”的な生きざまがいいだろう。

どちらも、メリット・デメリットはあるが、このメリット、デメリットを考えている時点でゲーム理論的な考え方であって、高倉健的に言えば野暮な話となるだろう。

だから、なにかを考えれば考えるほど、そして賢くなればなるほどゲーム理論的な立場に近づき、何も考えず己の直感を信じ行動すればそこから遠ざかる。

果たしてどっちがいいのか。

何を利益とするかでこれらは違ってくるだろう。だから、中々答えが出ない。

いまこの文章を書いているのが、12月24日。任侠映画、ヤクザ映画だとか書いていることを、ゲーム理論的な考えをするとかなりデメリットな気はする。

おわり

本の行方


いけちゃん→→→→→マツイ

 

ゲーム理論の思考法 (中経の文庫 か 25-1)
川西 諭
KADOKAWA
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