「かくかくしかじか 1」 (集英社)東村 アキコ (著)


~紹介した「にんにん」(男性)さんの記録~
(2016年01月17日読書会にて)

51-rrDqsHaL にんにん

主催者の感想というか勝手な妄想というか戯言


著者は、東村アキコさんという女性の漫画家。読書会にて紹介されるまで知ることはなかった。

どんな人物なのか、いろいろと調べていたらネット上にこんな動画が転がっていた。

これは、NHKにて放送されていた「浦沢直樹の漫勉」という番組で、漫画家がどうやって作品を仕上げているのかということを淡々と撮影された映像を観ながら浦沢直樹さんとその漫画家が語り合うという内容。(2016年3月から第3シーズンが始まる)

そこまで漫画に興味がないし、サラッと2、3分観て終わりにしようと思ったが、あまりの面白さに全部観てしまった。

東村アキコさんの漫画を仕上げるスピードは異様なほどの速さだそうだ。月に100枚仕上げることもあるらしい。

そして、作業中はジャージでバインダーに挟んで書くというスタイル。バインダーに挟んでおけば下絵程度だったら飲みに誘われたときの持って行って待ち時間などに何枚か仕上げられるなんて言っていた。

浦沢直樹さんもスピードは速いそうだが、「達人業だなあ」と感心していた。

東村流ギャグシーンなんてものがあり、それは1つのコマへの詰め込み具合が凄まじいというもの。そうすることで面白さが引き立つらしい。

これは、「マカロニほうれん荘」といったギャグ漫画から影響を受けているようだ。

マカロニほうれん荘【電子コミックス特別編集版】 1 (少年チャンピオン・コミックス)

東村さんが漫画を仕上げるためにはアシスタントの役割も必要だが上手さよりも、

「下手でもいいから新鮮味がないと」

と語っていた。

だが、全ては東村さんの卓越した技量があってのこと。

ここで、今回紹介された「かくかくしかじか」の話が登場する。

東村さんは高校時代に絵画教室で日高先生に出会う。そこで厳しい指導を受けることになる。そのことを漫画にしたのが「かくかくしかじか」である。以下は、なぜ「かくかくしかじか」を書いたのかそして、絵画教室の日高先生についての思いを語っている部分を書き起したものである。

東村「本当に先生にしごかれた数年間のおかげですね。あの頃は地獄のように描いてましたからねぇ。本当に・・・」

浦沢「”かくかくしかじか”を読んで、最初、漫画家で(東村さんを)目にして”この人は天才肌の人だ”って思って凄いなあって思ってたんだけど、裏にこういう話があるのかと、いきなりばぁーんって絵が描けちゃう人っていうよりも実はあそこにあれが入ることで凄味がますよね」

東村「やっぱりわたしの”闇”ってほどじゃないですけど、自分の漫画を描くに至る部分の隠していた本当に平たく言うと、ダサい過去、なんていうんだろうやっぱり本当は”努力してないし適当にやっているだけだよ”みたいなキャラでいこうかなと思っていたんだけど、やっぱりそれだと嘘だなあって思って描いちゃおうと思って本当のことを・・」

ここで、東村さんを突き動かす言葉として日高先生が繰り返し口にした言葉が紹介される。それは、

『描け』

という二文字。

浦沢「やっぱり描かないと」

東村「そうですよね。結局書道とか陶芸とかと一緒で・・・」

浦沢「絵はやっぱり描かないとね。僕も今学校で教えたりしてるけど、とにかく描かなきゃ話が始まらないよ。しかし、あの先生はやっぱすごいね」

東村「やっぱりあんな人はいないし見たことない。いろんな人といっぱいあったけど、あんなストイックで嘘がなくて、やっぱりなんかカッコいいなあと、(他には)いないなあって感じ」

この「とにかく描かないと」という言葉はいろんな事にも当てはまりそうだなあなんて漠然と思ったと同時に「かくかくしかじか」読みてぇーーーという衝動に駆られた。

リンクが切れないうちに張り付けた動画を「とにかく観ないと」何も始まんないぜ。

おわり

本の行方


にんにん→→→→→とも

 

かくかくしかじか 1

かくかくしかじか 1

posted with amazlet at 16.02.22
東村 アキコ
集英社
売り上げランキング: 9,673