「野火」 (新潮文庫)大岡昇平(著)


~紹介した「春秋梅菊」(男性)さんの記録~
(2016年01月17日読書会にて)

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syunnzyu

主催者の感想というか勝手な妄想というか戯言


内容(「BOOK」データベースより)
敗北が決定的となったフィリッピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。
野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った蛭まで食べたあげく、友軍の屍体に目を向ける……。
平凡な一人の中年男の異常な戦争体験をもとにして、彼がなぜ人肉嗜食に踏み切れなかったかをたどる戦争文学の代表的名作である。
フツウの人
観ました、「野火」。映画のほうですけど。今日は「野火」を観てひたすらボーっとしながら「野火」のことを考えていたという一日を過ごしていました。本当は小説のほうを読むべきなのですがいかんせん時間が(ボーっとしてたなら読めよ!!)という言い訳から入らさせて頂きますけどよろしくお願いします。
野火の亡霊
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フツウの人
塚本晋也監督のほうを観たかったんですけど、まだ発売されてなくって。劇場で観ておけばよかったって少し後悔してます。かなり評判がいい作品だったので。ちなみに、塚本監督の作品は2016年5月12日に発売予定です。もう少し、ちなみにを言わせてもらうと、これは構想20年で、企画を各所に持って行ったのですが断られてしまいしかたなく自主で作った作品のようです。参考になるサイトを見つけたんで「野火」の特報とともに以下に張り付けておきますね。
「野火」への道【「シネマトゥディ」より】

野火の亡霊
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フツウの人
今回観たのは、1959年に公開された市川崑監督の作品です。

フツウの人
プライベートライアンのようにリアルな戦闘描写があるわけではなく、戦地はどのような状況だったのかということが描かれています。
フツウの人
さらに敗戦濃厚な日本兵の物語なので想像してた以上に過酷な物語でした。
野火の亡霊
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フツウの人
よく観るのは先ほどあげたような戦争映画で、アメリカ軍つまり戦争の勝者達の物語です。
フツウの人
かつてのジョン・ウェイが出ていたような作品ではアメリカ万歳的な内容のものも多いのですが、最近の戦争映画は、戦争が人間をどのように変えてしまうのかという苦悩を描く作品も多くあります。
野火の亡霊
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フツウの人
例えば、アメリカンスナイパーなんかはそうでしょう。監督は、クリント・イーストウッドです。このほかにも、イーストウッドは「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」という戦争映画を撮っています。とりわけ日本人に焦点を当てた「硫黄島からの手紙」は、「パール・ハーバー」のように史実と明らかに違うというようなものではなく、さすがイーストウッドと言わざる得ない納得の作品でした。
野火の亡霊
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フツウの人
この作品は、8月に入ると必ず観るようにしています。結構お気に入りの作品といえばそうかもしれません。あと、嵐の二宮君観たさになんてのもあるかもしれませんね。
野火の亡霊
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フツウの人
今回紹介されて、映画の「野火」を観たわけですが、同じ日本兵を描いた「硫黄島からの手紙」と比べてどこが違うかを自分なりに考えてみたんで、これから書きたいと思います。
野火の亡霊
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フツウの人
まず、「野火」のほうなんですが、スケールはこじんまりとしたお話です。それは、「硫黄島からの手紙は」硫黄島の戦いそのものを描いていて、「野火」はフィリッピン戦線での田村一等兵に焦点を当てて描いているからです。なので、戦況がどうなっているのかというような大局的な話は出てきません。
野火の亡霊
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フツウの人
まとめると、戦況を含めて日本兵達がどういう事態になったかということを描いた「硫黄島からの手紙」と、田村一等兵個人の心境変化を描いた「野火」。

二つを比べると、「野火」は、個人に焦点を当てているからからこじんまりと表現しました。ですが、心境の変化、もっと言ってしまえば狂っていく人間の姿を描いているという観点から考えると全くもってこじんまりではありません。

野火の亡霊
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フツウの人
戦争の話で自決ということを聞きますが、「野火」ではそのような描写は一切描かれません。(小説のほうはどうかは分かりませんが)
野火の亡霊
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フツウの人
描かれるのは、どうやって生き延びるかということです。そして、生き延びるためには仲間だって食ってしまうという狂気の沙汰としか言いようがない日本兵が出てきます。
野火の亡霊
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フツウの人
自分だったらこのような状況でどうなってしまうのかということを考えてみたんですが、答えが出ません。
フツウの人
たぶん、生き残る以前にあっけなく敵の銃弾に撃たれて死んでしまっているのでしょうが、もし生き残り戦っても意味がないという状況だったら、自決か餓死か人肉をむさぼり何かの望をかけて生きるか・・・・・投降という手段もありますが、それが通用しない可能性もありますしね。
野火の亡霊
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フツウの人
そういえば、「フューリー」というカッコいい戦車映画もありましたが、そこでは死が確実だがそれでも戦うという結末でした。

野火の亡霊
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フツウの人
人肉を食うという行為はフツウに考えたらまずあり得ません。頭がおかしいです。考えただけでも吐き気がします。ですが、そのフツウに考えたらということが通用しなくなってしまうのが戦争なのでしょう。というか、フツウに考えたら人を殺すことを善としてること自体がオカシイわけです。
野火の亡霊
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フツウの人
ただ、いままでの歴史を考えるとそれは括弧付きのオカシイということで戦争ではオカシクナイことになってしまいます。
野火の亡霊
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フツウの人
フツウが通用しなくなってしまう状況とはなんなのか、フツウに暮らしていたら考えないことですが、この作品を通じていろいろと考えさせられた次第です。
野火の亡霊
寝ちまったら明日にはどうせそんなこと忘れてるよ

本の行方


春秋梅菊→→→→→ツダ

 

野火 (新潮文庫)

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