「風に吹かれて」 (中央公論新社)鈴木 敏夫 (著)


~紹介した「みずしま」(男性)の記録~
(2016年01月23日読書会にて)

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主催者の感想というか勝手な妄想というか戯言


ジブリといえばと問われれば、宮崎駿監督の名前が真っ先に思い浮かぶ人は多いだろう。だが、この人なくしてジブリは存在しなかったといっても過言ではない人がいる。それは、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫という人物だ。

ジブリ作品公開時は、テレビや雑誌などのメディアに積極的に出演しているので顔を見たことがある人もいるだろう。

その鈴木敏夫さんの半生とジブリ作品がどうやって誕生していったかがこの本の主な内容である。

内容紹介より

宮崎駿、高畑勲という二人の天才を支え続けてきた、 スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫のすべて。 インタビュアー、渋谷陽一が名プロデューサーの足跡を辿り、その思想に迫る。 「鈴木敏夫は、アニメの神様がこの世に送った使者だ」――渋谷陽一。 名古屋で過ごした少年時代から、学生運動に揺れた大学時代、 『アニメージュ』の編集長として二足の草鞋を履きながら、 「風の谷のナウシカ」などを完成させる徳間時代、 プロデューサーとして、日本映画の記録を塗り替えたジブリ時代、そして現在――。 「風立ちぬ」公開を直前にして、ジブリを、そして自分自身を語り尽くした8時間のインタビュー。 あわせて、「アリエッティ」「コクリコ坂」などの公開前インタビュー6本を収録。 鈴木敏夫の世界観、ジブリ映画の制作秘話、スタジオジブリのこれからを伝えるファン待望の一冊。

ジブリの作品は、誰しも必ず1作品以上は観ているのではないだろうか。私自身も宮崎駿監督のものは、全て観ているような気がする。

その中でも特にお気に入りの5つを順不同であげてみた。

まずは、「千と千尋の玉隠し」。これなんか凄くって玉がどこにあるのーなんて内容で結構度肝を抜いた。

続いては、「痴女の宅急便」という作品なのだが、ピンポーンってなってやっと宅急便来たかあって思って開けたら、物凄いヤラシイ恰好をした女の人がいたっていう話でかなり興奮した気がする。

そして、「となりのス○トロ」。これは、自分の趣味ではないがタイトルが結構秀逸な内容だった。

あとは、こんなのもある。「ももの毛姫」。ももの毛がお姫様だったらというファンタジー作品。

そして、最新作、「ちんこ立ちぬ」。これは結構間違えやすいのだが、「立ちぬ」のぬは完了の助動詞「ぬ」であり、打ち消し「ぬ」ではない。これを間違えると真逆の意味になってしまうので気を付けなければならぬ。

鈴木敏夫さんがやっている、「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」というTOKYO FMのラジオ番組をご存じだろうか。(アーカイブ化され誰でもダウンロード可能なので、最近、通勤中はほぼこれを聞いている)

この中で、「風に吹かれて」でのインタビューの一部を放送している回がある。

この中で、とくに興味深いのが、宮崎駿監督、高畑勲監督との出会いについてのこと。

鈴木敏夫さんが、雑誌の編集者時代に、「アニメージュ」というアニメ雑誌を作らなければならない状況になってしまった。当時アニメに全く詳しくない鈴木さんではあったが、くわしいという女子高生に話を聞くことができ、その中で、「太陽の王子ホルスの大冒険」という作品が面白いという情報を得た。その映画を観る機会がなかったが、雑誌の発刊までに時間もなくなんとかしてページを埋めなくてはならなかったので、その「太陽の王子ホルスの大冒険」の制作者にインタビューすれば8ページぐらい稼ぐことが出来ると考え連絡をとることにした。(以下、ラジオ内で語っていた内容)

 

鈴木:

「それで、会って取材するために電話したら、高畑さんって人がねえ、あれこれ言いだした。あなたの雑誌はどういう雑誌なのかってことからはじまって、実はこうこうこういう訳で創刊するんですけど、ただああだこうだ言ってもうんともすんとも言わなくって、僕としては会いたいだけなんですよ、で、一時間ぐらいたって、”ホルス(「太陽の王子ホルスの大冒険」)”を一緒に作った宮崎駿っていうのがいるっていうのを聞いて、これが初めて名前を聞いた瞬間ですよね。彼は別の意見を持つかもしれないから、電話を代わりますから。それで電話を変わったんですよね。」

インタビュアー:

「つまり1時間高畑さんは何を言ったかというと、お前には会いたくないと」

鈴木:

「そうです。で、宮さんは電話を受け取って、『あらましは聞きました。その代り、組合運動その他語るのに16ページ欲しい。だから16ページ下さい』そこからまた30分ぐらいかかるんですよ。それで諦めるんですよ。そしてしばらくしたら、池袋の文芸座で上映があるということで観に行ったんですよ。それで観てびっくりですよ。スゲェ映画だなあと。こんなもん作ってるんだあと驚いたんですよ」

(「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」より抜粋要約)

これが、最初のきっかけらしい。そして、ここからどうやってジブリに関わる様になったのか。それは、この本を読んでのお楽しみということで。

おわり

本の行方


みずしま→→→→→マー
風に吹かれて

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