「【マンガ訳】太宰治」(実業之日本社)


~紹介した「ツダ」(男性)さんの記録~
(2016年02月27日読書会にて)

61sSDq+mlvL ツダ

主催者の感想というか勝手な妄想というか戯言


太宰治は、有名どころを読んだことがあるぐらいで、たとえば、「晩年」や「人間失格」、「斜陽」「お伽草紙」などだ。

太宰作品、とりわけ「人間失格」を読んだ人の印象でよく言われるのが、「まさに、俺のことだ!!」なんていうもの。僕も、そう思ったくちだ。

太宰好きを公言している芸能人は多くいるが、その中でも注目されているのは芥川賞を受賞したピースの又吉直樹氏だろう。

web上で、公開されている文章があるので是非お読みいただければと思う。

其ノ七「ほらっ、マニアックないと!」(http://www.kinejun.com/Portals/0/serial/matayoshi/07.html)

さて、今回紹介された本は太宰治の作品を漫画で描いたというもの。だが、原作を忠実にということではなく、独自の解釈でオマージュし描かれているようだ。ラインナップは以下の通りだ。

「姥捨」×岡田屋鉄蔵(「ひらひら 国芳一門浮世譚」)
「恥」×マキヒロチ(「いつかティファニーで朝食を」)
「悶悶日記」×うめ(「大東京トイボックス」)
「親友交歓」×羽生生純(「恋の門」)
「皮膚と心」×坂井恵理(「ヒヤマケンタロウの妊娠」)
「ダス・ゲマイネ」×旅井とり(「めしばな刑事タチバナ」)
「誰も知らぬ」×あさのゆきこ(「閃光少女」)
「葉」×サダカネアイコ(「青春デンデケデケデケ」)

太宰治がもし現代に生まれていたらどんな人になっただろうか。

小学校のころは、”ダサいオサム”なんてダジャレでからかわれていたに違いない。

そしてあることがきっかけでウンコを漏らしてしまい、”クサい(臭い)オサム”に変化し、いじめられるようになる。

それがクラスの問題となり先生にその呼び方をやめるよう注意されたことで、「頭にハをつければいんじゃね!!」と悪知恵を働かせた子によって”ハクサイ(白菜)オサム”と呼ばれるようになってしまう。

そんな”ハクサイオサム”は、中学受験に成功し、いじめっ子から逃れその呼び名ともおさらば出来ると思いきや、そのいじめっ子も同じ中学校に入学した。そのため、”ハクサイオサム”とここでも呼ばれるようになる。

ある帰り道、川に溺れかけた少年を発見。無我夢中でその子を助ける。そのことが、地元の新聞に載ったり、警察に表彰されたりと称賛される。そのことで、一躍学校中の人気者に。

女子からは、「よくみたらカッコいい」ともてはやされ、”ハクサイオサム”から”カッサイ(喝采)オサム”に変わり、最後は”ムカイ(向井)オサム”に変化する。

中高一貫校だったため、エスカレーター式に高校に入学することができ、そこで初めての彼女ができる。そのことで、”コウサイ(交際)オサム”と呼ばれるようになる。

ここからは、順風満帆。

一流大学に入学し、卒業後は大手商社に入社。高校から付き合っていた、彼女と結婚し、女の子が産まれ、”アイサイ(愛妻)オサム”となる。

と思いきや、徐々に妻の性格が変わり、優しかった性格は影を潜める。それゆえに”キョウサイ(恐妻)オサム”となってしまい、ここから人生が狂い始める。

会社の経営は傾き、”フサイ(負債)オサム”となったり、思春期を迎えた娘から嫌われ、”ヤッカイ(厄介)オサム”となったりして、最終的には加齢臭とともに”クサい(臭い)オサム”となってしまう。

そう呼ばれ始めた翌日の仕事帰り。「俺の人生、結局ですやん、結局ですやん、全然治まってないですやん・・・・」と落ち込みながら歩いているとき、わき見運転した車に撥ねられ、打ち所が悪く、危篤状態に。”アブナイ(危ない)オサム”!!

家の中では嫌われていたが、そこは家族というもの。妻と娘は、泣きながら名前を叫んだ。”キタイ(期待)オサム”と気持ちを込めて。

だが、そんな願いも届かず、”シタイ(死体)オサム”になって、帰らぬ人に。

おわり

本の行方


ツダ→→→→→きりゅう
【マンガ訳】太宰治

【マンガ訳】太宰治

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実業之日本社 (2015-05-29)
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