「日本〈汽水〉紀行」 (文春文庫) 畠山 重篤 (著)


~紹介した「あすか」(女性)さんの記録 ~
(2016年2月28日読書会にて)

51FR7YkAqiL あすか

感想というか戯言というか単なるSEO対策の文章


全く、興味のない分野。そもそも汽水とはなんなのか。漠然としか知らない。

調べてみると、淡水と海水が混ざり塩分濃度が中間のものを言うらしい。

そして、著者はどんな人物なのか。

畠山 重篤(はたけやま しげあつ、1943年-)は、日本の養殖漁業家、エッセイスト、京都大学フィールド科学教育センター社会連携教授。「牡蠣の森を慕う会(現「特定非営利活動法人森は海の恋人」)」代表。(wikipediaより引用)

動画はないのかyoutubeに名前を入れてみると、TEDでプレゼンしているものがあった。

ちょろっと観ればいっかなんて具合で再生したら、つい最後までみてしまった。

面白いぞ、このおっちゃん。

冒頭、ニューヨークはかつて牡蠣の産地だったということからはじまり、森があるからこそ海の生物は存在するという締めくくり方。

この人が、大切にしている言葉は、理事を務めるNPO法人の名前にもなっている、「森は海の恋人」というもの。

なぜ、森が海の恋人なのか。

TEDで語られていた内容をもとに以下にまとめてみた。

牡蠣にとって森とはどういう存在か。

牡蠣のエサは植物プランクトン

牡蠣は1日に約2百リットル水を吸い込みます。そうやって、水の中にいる植物プランクトンを食べています。

そのプランクトンの発生には、森林の腐葉土の中に含まれている大事な成分が来ないと、海は塩水だけでは植物プランクトンは増えないわけです。

その大事な成分は鉄分というものなんですが、そのままだと酸化して重たくなって沈んでしまいます。

植物にとって鉄分とはどういう存在かというと、光合成をしますよね。葉緑素を作るのにどうしても鉄がいるんですね。まあそう覚えて下さい。それから窒素とかリンですね。肥料分を吸うのにも鉄の力を借りないと植物っていうのは肥料分を吸収できないという体になっているんです。

陸の場合は、土の中に鉄分が多いので鉄不足にはならないんですけど、鉄というのは酸素と出会うと酸化し沈んでしまうので、海は極端な貧血状態です。

例えば、仙台湾に北上川が流れている、ここの海で牡蠣がいっぱいとれるというのは、塩水だけでとれてるわけじゃなくて、その背景の川と森林が大事だということです。

これが森は海の恋人ということの科学的なメカニズムですね。

じゃあ、森は酸化する鉄をどうしているかというと、まず、腐葉土が溜まってきますね。その腐葉土はフミン酸になり、さらに最後に残るのがフルボン酸。これもなかなか覚えづらいので古いお母さん(フルボン酸)、つまり森の中にお婆ちゃんがいると考えて下さい(笑)。

このフルボン酸ていうのが水に溶けた鉄を真綿でくるんだように包んでくれます。フルボン酸に鉄分が包まれると川から海に流れるときにプカプカと浮かぶようになり、そして沈まない。沈まないで浮かんでいるというのが重要で、これが植物プランクトンのところにいくと、なんとこのお婆ちゃん(フルボン酸)は自分の着ているものを脱ぎ捨てて鉄だけプランクトンに渡してくれる役割をする。

それが、牡蠣の生産を促すわけです。

そして、最近スゲェことが分かったんですよ。ここの沖は世界三大漁場の、三陸沖と呼ばれていますよね。

小中学校では、親潮と黒潮がぶつかってるからだなんて教わるわけですよ。ただ突っ込んでいくと、どうしてそれが原因でプランクトンが沸く豊かな海なのか分からなかったんですよ。

それは、この鉄分の知識がなかったからなんですよ。

1つは中国からの黄砂からです。でも、黄砂が来る前にプランクトンが沸いてたんですね。

なんと、ロシアと中国の国境を流れているアムール川の大森林から、鉄分を含んだフルボン酸が三陸沖まで届いていることが分かったんです。

なので、森は海の恋人ということが世界的な規模でも起きているということなんです。

まだまだ、知らないことのほうが多すぎると実感するとともに、美味しい牡蠣が食べたくなった。

おわり

本の行方


あすか→→→→→ねむし

 

日本〈汽水〉紀行 (文春文庫 は 24-4)
畠山 重篤
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