「羅生門・鼻」 (新潮文庫) 芥川 龍之介 (著)


~紹介した「まー」(男性)さんの記録 ~
(2016年2月28日読書会にて)

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まー

感想というか戯言というか単なるSEO対策の文章


この本は、高校生のときに全員無理やり購入させられ、読書感想文を書かされた記憶がある。

この年頃は無理やり何かを押し付けられると反発したくなるのが特徴だろう。だからなのか、羅生門意外の話は全く覚えてなかった。

なぜ、羅生門は覚えているかというと、黒澤明監督の映画「羅生門」を観たときに、青空文庫で読み直したから。(芥川龍之介諸作品のほとんどは、青空文庫にあるので読みたい人は是非!!)

芥川龍之介の短編小説 『藪の中』と『羅生門』を原作に、橋本忍と黒澤が脚色し、黒澤がメガホンを取った。ある殺人事件の目撃者や関係者がそれぞれ食い違った証言をする姿をそれぞれの視点から描き、人間のエゴイズムを鋭く追及した。(wikipediaより引用

芥川龍之介の「藪の中」を主な題材にしているので、基本的には忠実に再現されているようだが、杣売の最後の話が付け加えられている点が大きな相違点だ。

なぜこの最後の話を、付け加えたのかと自分なりに考えてみた。

それは、映画という1つの作品なので、物語を観客が納得するよう最後まで完結させるためではないかと思う。

赤子が登場しないと人間は自分の思うように嘘をつき、醜い生き物だという考え方で終わってしまう。しかし、赤子が出てきたことにより、そんな人間だけど暖かい一面もあると示唆できる。また、例えどんなに嘘を言おうが、最終的には人間は人間を信じなくてはならないなんてことも言いたかったのかもしれない。

しかし、門から立ち去った杣売がこの後、赤子をしっかり育てるのか疑問に感じる。もしかしたら、赤子を捨て肌着を本当に奪い取ってしまったのではないか。信用しなければしないほど、疑わしく思える。

このことは、現在の人間関係でも当てはまる。

例えば、あまり乗り気でないのにその場のノリで友達と遊ぶことを約束してしまい、当日になって、やっぱり行きたくなくなり本当は何も用事がないのに嘘の用事を作ってごまかしたり、また自分を卑下しダメな自分を演じたり、カッコよく見せたりなんてことだ。考えればきりがない。

このように人間は都合のいい嘘を必ずつく。

そんな風に考えると、すべての人が嘘を言っているように思えて大きな絶望に襲われる。だが、人間が人間を信じなくなったら、この世の中は成り立たない。

そういえば、立川談志が「契約は信頼に対する最大の裏切り」と言っていた。

ふとこんなことを思う。

人生最大の契約とはなんだろう。

それは、結婚だ・・・・・。

先日、岩井俊二監督の「リップヴァンウィンクルの花嫁」を観たのだが、まさにこのことをテーマにしていた。いや、そんな気がする。

以下は、「羅生門」の映画を観ながら、シーンを文章にしてまとめたものが、USBから発掘された。全くもって面白くない文章だが記録がわりに載せた。

まず、映画のタイトルである羅生門の文字が記された壊れかけた門のアップから始まる。天気は大雨。二人の男、杣売と僧侶が立っている。砂のカットが出て門の正面、はしから下人が登場。別のアングルで三人が入る。

下人が話の内容を聞き杣売の回想のシーンへ。

太陽→歩く姿斧を中心にして。このことで杣売だということがある程度考えることができる→引きのカット。

横、下からなど様々なカメラアングルで歩いている様子のカット。

また、その際のBGMも特徴的でアラビア風の音楽が流れている。

その後、笠を見つける→身に着けていたものを見つける→死体を見つける、シンバルがガーンと鳴る→急いで逃げる、アップテンポの曲が流れる。

多襄丸登場。放免とのやり取りの後、回想のシーンへ。

女の美しさを表現するために足から顔へのアングル→多襄丸の驚いた顔のアップ。

多襄丸が山中を歩くシーンも様々なカメラアングル。

多襄丸が女とやり合うシーンへ。一つの木を使い回るように逃げ回る女。その後、追い詰められ男に襲われる女。キスシーンへ。女が昇天とともに空のアングルで空がぼやける。そして女が戦って、勝ったほうの妻になるといい、多襄丸と男の戦いへ。多襄丸が勝ち男を殺す。力強いカメラワークで多襄丸と男の戦っている様子が映し出されている。

回想シーンが終わり、最初の門での三人のやり取りへ。その後、女の回想シーンへ。

多襄丸に身を任せた女に対して男が失意の目で見る。男の顔のアップ。そして、女は落ちた短刀を見つける。短刀が土に刺さったアングル。男の顔→女の顔と映させて、女の自問自答を感じさせる。その後、女は男を刺す。

再び、三人のやり取りへ。正しい人間はいるのかなど話し合う。雨が増し、雷の音が鳴り響く→鬼の瓦のアップへ。

この後、いたこが登場するので一種の恐怖をつのる演出。BGMも効果的に使用している。

いたこと検非違使のやり取り。いたこの神秘さを表現するためにか、風が吹き出す。衣装が風で揺らされさらに。回想シーンへ。

空を見上げる→空のカット→地面のカット→男のアップ、いきなり男の失意の表情を見せるのではなく徐々に。その後、自分で短刀を刺し死亡。

男の回想が終わるといたこのシーンの風がやむ。

再び、三人のやり取りへ。そわそわしている杣売。自分の見たものとは違うため。杣売が下人に見たことを話す。

回想シーンへ。多襄丸と男が殺しあう。力強いカメラワークで様々にアングルが切り替わる。男を追い詰めて震えながら多襄丸が近づく。激しい息づかいで殺しの中の恐怖をさらにあおる演技。その後、女にも逃げられ多襄丸が倒れるカット。ひぐらしの鳴き声とともにもの静けさが漂う。

再び三人のシーンへ。赤子の鳴き声が聞こえる。下人がすぐに近寄り、赤子の着物をむしり取る。それに対して杣売がなんてひどいことをするんだと怒る。お守りがその着物には付いていて、赤子に託した親の気持ちを考えろとさらに怒る。お守りがあることで、さらにひどいことだということを強調する効果を生む。下人がお前だって短刀を盗んだだろうと言われ、杣売は何もいえない。

下人が立ち去り、赤子を抱えた僧侶と杣売が無言で立ち尽くすカット。赤子が泣き出し、思わず杣売が駆け寄るが、すっかり人が信用できなくなった僧侶に肌着まで奪うのかといわれてしまう。しかし、違うんだということを訴えて杣売は僧侶に最後には信用してもらい赤子を抱きかかえて、門から遠ざかって行く。このとき少しうれしそうな表情をしていた。

エンディングは再び羅生門のカットで終わる。

 

おわり

本の行方


まー→→→→→あすか
羅生門・鼻 (新潮文庫)

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