「まんがでわかる7つの習慣」フランクリン・コヴィー・ジャパン (監修)


~紹介した「高橋」さん(男性)の記録~
(2015年6月27日読書会にて)
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高橋

 

主催者の感想というか勝手な妄想


「7つの習慣」、この本の印象はあまりよくない。なぜなら、本屋に行くとやたらと主張してくるから。自己主張の強い奴は嫌いだ。だから、絶対に読まないジャンルの本。でも、売れているという事実は現実だ。だから、これを機会に僕も買ってみた。原書のほうではなく、今回の読書会で紹介されたものを・・・・。

「なるほど」と思えるようなことがほとんどだったが、それは血液型占いようなものだろう。バーナム効果なんて呼ばれるものがあるが、そういった心をうまく捉えるような要素が満載という感じだ。バーナム効果なんて気取って書いてみたが、ビジネス書や自己啓発系の本は、やたら横文字が多いので真似てみただけである。

横文字が入ることで、なぜだか分からないが、正当性がます。この、なぜだか分からないがというのが重要で、分からないからこそ横文字が必要になってくる。何が正しくて正解か、答えのつかめないBusinessやLIFE。それに対して答えになりそうな横文字を挿入し、正しそうに論理展開されていく。そりゃ、コロッときちゃうよね。

「こんなの糞くらえだ。そんなもんぶっ壊してやる」

なんて、言葉を使いたくなるような映画がある。

 

 

デヴィッド・フィンチャー監督の「ファイトクラブ」(1999年製作)だ。

主人公は、中流階級のサラリーマン。こだわりのデザイン家具や手作りの食器、アルマーニなどの高級ブランドを買い揃え、一般的にみると憧れるような暮らしをしている。だが、主人公の心は満たされない。

それを満たすためにあることを始める。それは、癌患者だと偽り自助グループに参加することだ。そこで、癌患者たちの辛い体験を聞いていると自然と涙が流れなんともいえない感動に満たされる。これが病みつきになり、様々な自助グループに参加する。だが、次第に感動も薄れてくる。

そんなとき、仕事先へ向かう飛行機内で、ブラット・ピット演じるタイラーと出会う。タイラーは、主人公とは真逆の性格で、筋骨隆々で自信に満ち溢れている。

その彼と出会ってすぐに、主人公の家が爆発し何もかも失ってしまう。途方に暮れ、ふとポケットに手を入れるとタイラーの名刺がある。仕方なく、電話をし連絡を取る。そして、バーで会うことになり、その帰りの駐車場で、タイラーに「力いっぱい俺を殴ってくれ」と言われる。躊躇したが、殴る。そして、お互い殴り合い、痛みこそ生きている証だと実感するようになる。

やがて、その殴り合いに、大勢の人が参加するようになり、地下で「ファイトクラブ」が開かれるようになる。

【ファイトクラブ ルール】

その1   ファイトクラブについて口にするな

その2   絶対にファイトクラブについて口にするな

その3   だれかが、やめろと言う、もしくは引き下がったら、ファイトは終わり

その4   1対1で戦う

その5  一度に一試合

その6   シャツと、靴は脱げ

その7   試合は、決着がつくまで戦え

その8   初めてファイトクラブに来たものは、必ず戦え

そして、このファイトクラブは、タイラーの指導のもと、現代の物質至上主義的価値観を破壊していく集団になっていく。

タイラー率いる集団は巨大化していく一方で、主人公は徐々に距離を置かれ疎外されてしまう。疑問を感じた主人公はタイラーにこのことを問いただそうとするが、彼は世界中を飛び回り中々捕まえることが出来ない。

やっとのことで、彼と遭遇するきっかけをつかむのだが、衝撃的な事実を聞かされる。そして、物語はハッピーエンドならぬ、アンハッピーエンドで幕を閉じる。

かなり、かいつまんであらすじを書いたがざっとこんな内容だ。

この映画は、公開当初は、あまり観客が入らなかったが、後に評価されて、いまではカルト映画として絶大な人気を誇る作品だ。

なぜ、人気になったのか。それは、誰もが心の奥底で思っているような嘘くさい価値観を破壊してくれているからではないだろうか。

例えば、主人公は感動を得るために自助グループに参加している。だが、それはあくまでその場しのぎの感動である。いまだと、facebookの感動系の記事に、いいねや、シェアをしているのと似たようなもんだろう。

また、主人公はテレビや雑誌がオシャレと称しているような、家具やブランド品を買いあさっている。

 

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冒頭のシーンで主人公が買った家具の値段が3Dで、このように表現される。

 

ここで、タイラーの言葉を引用しよう。

「我々は消費者だライフスタイルの奴隷だ!殺人、犯罪、貧困、何の興味も持たない、興味があるのは芸能雑誌やTV、下着のデザイナーの名前、毛生え薬、インポ薬、ダイエット食品、ガーデニング、何がガーデニングだ!タイタニックと一緒に沈んじまえばいいんだ!」

これを観ると”7つの習慣”だとかの自己啓発系の本なんて簡単にブッ飛ぶ。

なぜなら、「誰かに何かを言われてそれに従っているような、クソみたいな人生、おれがぶっ壊してやる」というような強烈な価値観がこの映画に流れているからだ。

最後に、もう一度タイラーの言葉を引用しよう。

「どうせいつかはジジイになる」

おわり

本の行方


高橋→→→→→佐川

 

 

追記:こんなこと書きましたが、本当は「7つの習慣」面白かったです、原書も読もうかなぁ・・・なんて・・・。