前回の開催から約2ヶ月後の5月23日、交換読書会を久しぶりに行った。
いつもは、池袋のカフェドクリエにて5~6人ぐらいの少人数で行っていたのだが、今回は、四ツ谷駅近くのカフェオハナというところを貸し切りで行うことになった。なぜここかというと、僕の知り合いが何かのイベントで使用していて、次やるときは是非ここを使いたい、そう思わせてくれる空間だったからだ。だから、早速、連絡を取って、会場をおさえた。
(実際の会場)
そして、開催日、会場が決まったので、申し込み用のフォームを作るのだが、いつもは7名までという上限を設けていたが、今回は貸し切りでゆったりとしたスペースもあるので、12名までと設定した。あくまでも、形式上そうしただけで、「6名ぐらいしか集まらないだろうし、いつも通りの感じで、僕が司会進行をして読書会を進めればいいだろう」と考えていた。
だが、これが間違いだった。(結果的には、よかったのだが・・・・)
12名集まってしまったのだ。そうなってしまうと全てが狂う。
1つのグループで読書会をするには、誰が考えても多すぎる人数だ。あまり喋れず消化不良で帰ってしまう人もいるだろう。だから、2グル―プにするしかないのだが、そうなるとどちらかのグループに自分が付いて司会進行をすることが出来なくなる。さてどうしたものか。
誰か知り合いに頼むか。いやでも、読書会の司会をしてねなんて気楽に頼める人は僕の周りにいない。
そして、しばらく山に籠り滝行をし、熊と相撲を取ったり、薪を割ったりしながら考えたのが、参加者それぞれに司会をしてもらうということだ。これはいい考えだ。最高だ。これでうまくいく。あとは、読書会当日まで鼻くそでもほじりながら、待っていよう。よし下山だ。思いついた瞬間は、そう思っていたが、冷静に考えるとそうしてもらうためにどう促せばいいのかということを全くもって考えてなかった。読書会参加者の中には、初参加だし司会なんて嫌よワタシ、なに言ってるの馬鹿なんじゃないのこの主催者・・・・っていう人もいるだろうし。
だから、また山に籠った。今度は薄暗い洞窟の中でじっと座禅を組み考えた。何かひらめけと。ぽく、ぽく、ぽく、チーーン。思いついたぞ。
あらかじめ参加者の人に1~6が書かれたトランプを配っておく。テーブルの中央には、司会、紹介と書かれたところにそれぞれ1~6が書かれたトランプを裏返しに置いておき、開始とともに、ここからそれを引いてもらう。司会、紹介それぞれで自分の番号と同じ数字が出たら、その担当を行って貰う。司会をしたくない人はあらかじめ自分の数字を抜いて置いてもらえば、司会に当たることはないだろう。
さらに、司会に当たった人が戸惑わないようにあらかじめ、こんなことを言ったら大丈夫ですよという、流れを作っておく。こんな方法を思いついた。これならば僕がいなくてもうまく回るだろう。
実際には、以下のものを読書会がはじまる前に一読してもらった。
☆自己紹介
※自己紹介を始める前に右隣の人と本を交換。5分間その本をじっくりと観察。
※本を元の人に返す
☆読書会開始
テーブルの上にある司会者と書かれたカードと紹介者と書かれたトランプを引く。自分の番号の人がそれぞれの役割を担う。
※司会者は任意で行って貰います。読書会が初参加で遠慮したいかたは、自分の番号が書かれた司会者のカードを予め抜いて置いて下さい。
~司会者、紹介者の流れ~
司会者・・・
紹介者の番号の人に「それでは紹介のかたは、ワークシートをテーブルの中央に置き紹介のほう、お願いします」という掛け声のもとスタート。このとき、司会者がタイマーで時間を計る(約5分)
紹介者・・・
ワークシートの内容に触れながらでもいいし、自分自身の言いたいことを語ってもオッケー。ご自身の紹介しやすい形で紹介
司会者・・・
5分ほど経過したのを見計らって動物のボタンを押し終了をお知らせ。ここから、5分ほどタイマーで再び計る。
「紹介のほうありがとうございます。この中でこの本を読んだことのある方はいらっしゃいますか?」と声をかける。いたら、その人に話を振る。
いなければ、「何か質問のある方はいますか?」手が上がった人に話を振る。その人の話題を広げて他の人に話を振ったり、また改めて「他に質問ありますか?」と振ったりということを繰り返す。参加者のかたも、司会者を助けるつもりで積極的に会話を盛り上げて下さい。約5分経過したら、ブザーを鳴らし終了のお知らせ。
カードを引き、続いての司会者、紹介者に託す。これを繰り返し行っていく。
※司会者の司会進行はあくまでも例ですので、別のやり方のほうが進行しやすい、もっと盛り上がるだろうという方法がある方は、オリジナルで構いません。但し、時間はある程度厳守して下さい。(1つの本で、5分紹介、5分で質問。全部で10分)
☆交換の準備
全員の紹介が終わったら、ワークシートの本の性格の部分を記入。全員の記入が終わったらワークシート、本、自分のカードをテーブルの上に載せる。
5分程度時間をとるので、各自動き回ってそれぞれのものを見に行く。
紹介者のカードをきり全員に番号がみえない形で配る。配り終わったらカードを表にして番号を確認。その番号と一致する人の本の場所へ本をとりに行く。
ワークシートはこんなもの↓↓
そして、読書会当日。続々と参加者がやってきて、開始時刻となり読書会が始まった。僕のつたない司会のもと趣旨や流れを説明し2グループに分けてスタート。僕は、最初はどちらのグループにも入らず、質問を受けたら答えられるよう2グループの様子を伺っていた。
僕の説明が下手だったせいもあり、参加者の方たちはこの流れに戸惑っていた。さらに、タイマーとして使用してもらおうと用意した、可愛い動物のアナログタイマーは思いのほか使いづらそうで、これも戸惑いを生んだ一つの原因だろう。可愛さに騙されちゃいけない。このとき強くそう感じた。最終的には性格だからだ。どんなに可愛くても性格が駄目だったら一緒にいて疲れてしまうだろう。美人は三日で飽きるなんて言葉もあるし。あれ?なんか、別の話にそれそうなので、元に戻そう。つまり、自分が想像していたようにスムーズに会が進行されていなかったのだ。
しかし、参加者の方たちの優しさで、それぞれのグループでやりやすいように上手く配慮し進めて頂き、なんとか無事に会を終えることが出来た。
以下、今回の反省点を箇条書きしておこう。
・司会進行の流れが書かれた紙が、分かりづらかった。
・トランプの使い方が明確でなかった。
・コーヒーがちょっと薄かったかも。(カフェのスペースを貸し切っているのでこういったことも自分たちでやらなくてはならなかったので)
・テーブルが狭かった。(2つくっつければよかった)
・ボールペン以外のマジックも用意しておけばよかった。
・分身の術を覚えて、2グループに自分がいけるようにすればよかった。
その他にも、参加してくれた方からのアドバイスも載せておきたい。
・星の塗りつぶし、名前などの時、太いマジックがあればよりよかった。
・本の紹介文を書くところは初めに書いてる人も見られたので、いつ書けばいいかわかりにくかった。。(最後に別紙で配り同時に書いてもらうのもいいかも?)
・名札の紐の長さが、普通に首にかけると名前が机に隠れてしまう長さだったためもう少し短いほうが見やすい。
・自分の番号は他人とも共有できたほうがよいので番号も名札に書く(あるいは名札に初めから番号を記載しておく)
・「ワークシート」と言うものがどれをさすものかわかりにくかったため、配布資料にすべて番号・名前をつけて、名詞の意味をわかりやすくする。(例えば、ワークブック1、ワークブック2と右上に記載)
・星は机の真ん中に置くだけだと共有が難しいので、紹介者が最初に口頭で読むルールにする
・本を右の人と交換→右の人に持参した本を渡す
・本の紹介のパートで司会者が段取りを戸惑う場合が多かったので説明文を3つのパートに分解した説明文に変更するとわかりやすかったかもしれません。
例えば、
(1)持参した本の紹介
(2)そのほかで本を読んだことがある人がいればその人の意見
(3)持参した人に本について質問
などのように段取りごとにタイトルを付け、その下に典型的なセリフを書くなど
以上のものは、ある一人のかたが送ってくれたものだが、こういった意見は非常にありがたく、実際の参加者でないと見えない意見なので、今後の運営に大助かりで貴重な意見だ。(ありがとうございます!!)
これらのことを踏まえ改善し、より楽しめる会となるよう今後も運営していきたい。
ちなみに、次回は6月27日を予定。
それから、ワークシートとして記入してもらった星の数や本の性格などの情報は、明日から1日1冊、このサイトにアップしていければと。